3月4日
《 がん予防のための健幸習慣 》
近畿中央ヤクルト販売株式会社総務統括部 保育広報部 広報課 管理栄養士 李淳子講師による講座
「がん予防のための健幸習慣」というタイトルでがん予防だけでなく「生活習慣・食生活を見直して 健康で
楽しい毎日を」が結びです。タイトルの”けんこう”が健康ではなく健幸になっています。つまり健やかに幸せにな
る、いつまでも健康でいる秘訣「運動・食生活・休養・乳酸菌」と免疫力アップ、食生活へのヒントを分かりやすいイラストと解説で説明して頂きました。
まずは「体を守る仕組み」という事で、耳・目・鼻・口・皮膚・そして今回のメインである消化器の構造と働きに
ついて学びました。耳・目は外部からの異物の侵入を防ぐ働き、鼻・口は殺菌と異物排除皮膚は殺菌と保温作用が
有ります。そして消化管は胃酸や胆汁などの消化液での殺菌の働きがあります。小腸は食べ物を消化し栄養を吸収
する働き、大腸は外敵からカラダを守る働きが有ります。
腸の防御システムに腸内フローラのバランスの問題が有ります。腸内には善玉菌、有害菌、日和見菌が存在し、善玉菌は健康維持と老化
防止の働き、悪玉菌は健康をむしばみ、病気の原因となります。日和見菌は中間的な菌で、腸内の環境次第で善にも悪にもなる菌です。善玉菌=良い菌は乳酸桿、ビフィズス菌などです。悪玉菌=悪い菌は黄色ブドウ球菌、毒性株の大腸菌など
です。ヒトと腸内フローラの関わりは共生、腸内細胞と人間は互いに良い影響を及ぼしあって生きてます。
がん予防だけでなく免疫力をアップし、いつまでも健康(健幸)でいる秘訣は「運動」「休養」「乳酸菌」「食生活」の四つポイントです。さあ、今日からこのポイントを押さえ、冒頭でも述べました「健康で楽しい毎日を!」送りましょう。
本日は講義の終わりに、李先生から素敵なプレゼントを参加者全員頂きました。われわれの大切な細胞と遺伝子をまもる免疫細胞ǸK細胞
(ナチュラルキラー細胞)活性化の回復に効果を発揮する乳酸菌シロタ株を含み腸内環境を改善する乳酸菌飲料と白ぶどうとほうれん草飲料を頂きました。有難うございました。
《 クラスカフェ 》 クラスの語らい 成果発表会にむけて
いよいよ来週に迫った成果発表会に向け、各班は最終調整と本番さながらの練習をしました。みんな真剣の中にも余裕の
笑顔が見られました。時々、拍手や笑い声も!さあ、いざ出陣!
3月11日
《 われわれの出番 》 成果発表会
さあ!いよいよ受講生による「われわれの出番」の本番。予め抽選で決まった順番に各班の成果発表が行われました。
各班とも映像を駆使し趣向を凝らした発表に感心の声と笑い声が聴こえました。班員の日常生活の様子、班員を家族にみてのユーモア
たっぷりの寸劇(吉本でも十分通用する内容)、作家、畑中さんの作品の朗読(まるで神田川の世界)、高齢者ぞろいの受講生への
元気な促す「長生き音頭」などの音楽演奏と歌と踊りとカレッジでの各人の”あんなこと こんなこと”の発表、地元豊能町の歴史や、
見どころの風景を紹介など、全員が見事に発表しました。
画像は各班の発表風景です。冒頭の松本ディレクターの挨拶に続いて1班から5班までの熱演です。最終の画像はそれぞれの発表を
楽しむ受講生です。抽選で決まった発表順と画像の順番は一致していません。豊能校の受講生には分かると思いますが、発表の内容
から想像してください。
《 修了式 》
「われわれの出番 成果発表会」終了後、府民
カレッジの泉川理事長をお迎えしての修了式が行われました。
受講生30名全員の画像の掲載は無理なので、委員長・副委員長お二人と班長お二人と
ディレクターお二人の画像に絞らせていただ
きました。
左の全員の画像をご覧ください。皆、素敵な笑顔だと思いませんか?この一年間への受講生の満足感の表れと思います。
本来はこの後に修了旅行で今年度の締めくくりになる予定でしたが、コロナ禍の影響で3年連続の中止です。残念!担当の受講生も
さぞ残念に思ってると思います。皆の意見をまとめ、下見をし、出欠を取りまとめ大変だったのではと思います。感謝、感謝です。
変わって、豊能校としての最終講座「日本の
城よもやま話➁」とクラス全員での懇親会を
実施することとなりました。
これはこれで楽しみです。
上段左から 泉川理事長 和泉委員長 栗山副委員長 清水副委員長 忌部班長 石塚班長 松本ディレクター 中川ディレクター
3月18日
《 日本の城 よもやまはなし➁ 》
古城研究家 栗山春久講師による講座
10月の講座で好評を博した我らがクラスイメイト栗山先生の再登場です。
今回はお城についての、どんな楽しい話が展開されるかと胸をわくわくさせる受講生です。
前回学んだお城の魅力のひとつ歴史的な魅力について”日本100名城のひとつ滋賀県米原市
「鎌刃城」からのスタートです。
①標高384mの山頂に築かれた戦国時代の山城、比高240m。
➁山頂の主郭、副郭を中心に、東西の尾根、西の尾根、南東の尾根の三方向に曲線や堀切、
土塁が設けられている。
③城の規模は東西・南北とも400mに及び湖北では小谷城に次ぐ規模である。
④城名の「鎌刃」の由来は、尾根は狭く、両側hが絶壁となっているため、まるで鎌の刃
のようだということによる。
鎌刃城の特徴は境目の城・・・その時々の勢力争いにより、城主が入れ替わる城
①江北(京極氏・浅井氏)と江南(六角氏)の勢力がぶつかり合い、たびたび戦場になった。
②時代の先端を行く築城技術・石垣を用いた城・北曲輪の大櫓の築城技術・北曲輪には大きなくぼみがあり、これを囲むように土塁
がめぐっている。くぼみには建物の柱を支える礎石が残る。
③北の大堀切 主郭より北西に派生する尾根に7か所の曲輪があり、その先端は三重の堀切で防御されている。そのうちのひとつは
鎌刃城址の中でも最大規模を有する。
④西曲輪の畝状堀群は敵の横移動を防ぐためのもの。
⑤日常の食器類や生活用具が遺物として出土しており居城としても機能した山城。
等々、他にも大くの特徴が見られる。
次いで沖縄の城について、琉球王国の歴史と”グスク”と呼ばれる沖縄のお城について学びました。14世紀頃、琉球王国に緩やかな地域統合がなされ、今帰城の「北山」、裏添城の「中山」、大里城の「南山」という三つの政治的領域が築かれ、三山時代と呼ばれる戦乱の時代が始る。この頃、各地に多くのグスクが作られた。16世紀初めに尚巴志(しょうはし)によって三山統一が進められ、琉球王国が誕生した。1879年明治政府は首里城から国王を追放し、沖縄県を設置、450年の沖縄王国の歴史が閉じられた。 沖縄には約300のグスクがあり、北九州以北に遺る「城」とは異なる存在で、全く別系統で発達した独自の 城郭である。
①それが顕著に現れているのが石垣。グスクの石垣は、本土の城と異なり、うねるような曲線を描き、隅(コーナー部)も緩やかな弧
を描いている。こうした造形美を可能にしたのは、珊瑚礁から生成される軽く、加工しやすい石材の違いによる。
➁建物には天守や堀が無い。
グスクが持つ3つの性格
①聖域としてのグスク・・・グスクの中の一画に御嶽(うたき)と呼ばれる聖域がある・
➁集落としてのグスク
③お城としてのグスク・・・最初は聖域としてのグスクや、これを含んだ集落があったとされ、戦乱の時代になると集落や聖域を
城壁で取り囲むようになった そのため御嶽jはグスクの中枢や古い区画に位置している
琉球王国が成立してグスクが要塞として使われなくなった後も、域内の周辺住民の信仰の対象でありつづけた。
グスクが持つ3つの特徴
①石垣が作くられている。一部には土造りのグスクもある。
石垣が曲線的なのは横矢(側面攻撃)をかけるため。大阪城などでは直線的なジグザグな石垣にすることで横矢をかける工夫をして
いるが、グスクでは地形に沿って曲線にしていた。
➁石造りアーチ門。グスクは大陸の宮殿の影響を大きく受けており、石垣や城壁の一部にあるアーチ門から出入りする。アーチ門の
上に建物を載せて櫓門とし防御力を強化していた。
③グスクには昔から不可欠な存在として御嶽が備わっていた。
沖縄のグスク跡地には、そのものの史跡としての見どころも有り、グスクの性格上眺望に恵まれた立地など魅力満点であると思います。
コロナ禍が収まり、機会があれば現地に赴き、その素晴らしさに触れてみては如何ですか?
令和3年府民カレッジ豊能校の最終講座に相応しい内容だったとは思いませんか?
それでは皆様、4月に新しい仲間を加えて、笑顔でお会いしましょう。それまでコロナに負ける事なく、お元気に!
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